IT企業と名乗れるか 第10回 ~IoTが泣いている~

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突然ですが、IoTという文字、泣いている顔文字に見えませんか?今日は、IoTを軸として「ITと繋ぐこと」について書きたいと思います。

IoTとは、Internet of Thingsの頭文字を取ったもので、日本語では「モノのインターネット」と訳されています。これは、コンピュータなどの情報・通信機器のみではなく、ありとあらゆるものがインターネットとつながっていくということをあらわした言葉です。例えば、上下水道のメーター、電力メーターやガスメーターなどは現在、数か月にいちど、人間がメーターの所へ実際に行って検針しているわけですが、これがインターネットにつながれば色々と便利になります。一番わかりやすいのは、検針を行う人が各家庭を周る必要がなくなるというメリットです。ただ、メリットはそれだけではなく、各家庭の電気代がリアルタイムで把握出来たり、時間ごとの消費電力が分かるようになるといったメリットもあります。

また、家電製品がインターネットにつながる事により、もっと便利になる事がたくさんあります。数年前から実現している例としては、HDDレコーダーをインターネットにつなげると、外出先からスマートフォンを使って録画予約を行ったり、遠隔地から録画したTV番組を見ることもできるようになっています。また、最近登場したものとしては、エアコンをインターネットに接続して外出先からスイッチをON/OFF出来るものがあります。暑い夏の日でも、帰宅数分前にクーラーのスイッチを付けることができれば、涼しい家に帰宅することができます。

最近では様々なものがインターネットに接続されるようになってきており、生活がどんどん便利になってきています。

上の話をもう少し発展させたものに「スマートグリッド」というものがあります。太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーは上手に利用すれば環境にやさしいクリーンなエネルギーですが、天候などの自然に左右されやすく不安定という欠点があります。例えば、電力を多く消費するエアコンがインターネットに接続されていれば、自然エネルギーの発電量が不足した場合に、エアコンの出力を落とすという事が可能となります。このように、電力の需要と供給の情報がインターネットで相互につながり、その情報をもとに制御することができれば、より低価格・高品質でクリーンなエネルギー環境を実現することが可能になるかも知れません。

世の中には「バズワード」という言葉があります。人に関心を持ってもらうため、もっともらしい説明が付けられた専門用語の事で、マーケティング的な要素が強くIoTもそういった雰囲気を感じなくもないです。では、IoTも他のバズワードと同じで一時のブームで終わってしまうのでしょうか。

私の見解としては、モノを相互に接続するという流れは今後も発展していくと考えています。なぜなら、何かと何かを繋ぐこと自体がITソリューションの本質であると考えるからです(ただ、IoTのIはInternetですが、インターネットである必要は無いとは思います)。

例えば注文と在庫をバラバラに管理しているシステムよりも、注文が1件あった場合に在庫をひとつ減らしてくれるシステムの方が便利です。そして、在庫が減った場合に自動で補充された方がより便利です。他の例として、電力の場合は電気が足りない人が居て、別の場所に電気が余っている人が居た場合、それぞれを繋いで融通することができれば問題が解決します。つまり、それぞれ独立しているものをつなげる事により、飛躍的に便利になったり問題解決につなげる事ができたりします。

次に、コンピュータの特性について考えます。コンピュータとは、情報をデジタル信号として蓄えたり、処理したり、送ったりする事が抜群に上手いハードウェアです。モノの情報をデジタルデータとして変換する事が出来れば、それを計算したり、蓄えたり、相互にやりとりすることができるようになります。

ITとはInformation Technologyを略したもので、情報技術と訳されます。IT企業とは、情報を扱う技術を有した企業だと考えます。情報を扱う技術の本質とは、開発言語やコンピュータそのものではなく、情報を蓄える、情報を計算する、情報を繋ぐといったところにあると私は考えます。ただ、それを扱うのにもっとも優れているハードウェアがコンピュータであるため、我々はコンピュータ、アルゴリズム、プロトコルなど、基礎的な領域についても学ぶ必要があるわけです。IoTを泣かさないためにも!(オチが無理やりでしたね)

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