IT企業と名乗れるか 第4回 ~就職から起業まで~

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今回は岐阜県のコメダ珈琲からお届けです。ちなみに前回は石川県のミスタードーナツでした。ITは何時でも何処でもです。

さて、今回は私の社会人になってから独立・起業に至るまでの歴史と考えたことを記したいと思います。

就職

私が就職したのは地方の中小企業でソフトウェアハウスです。当時は今ほどインターネットも発達しておらず、調べるにも情報がなかったため、ソフトウェアハウスの仕事内容はよく分からずに就職したというのが正直なところです。ただ、今をときめくIT企業に就職した、という気持ちはありました。GoogleやYahoo、Microsoftの小っちゃいの、みたいなイメージでした。きっと時代の最先端の仕事ができる、そういう事を考えていました。就職してしばらくは右も左も分からなかったのでひたすら勉強しながら働いていたのですが、日に日に「思っていたのと違う」という印象が強くなりました。まず、自分たちの製品を作るのではなく、他の企業のシステムを作るというのが単純に違和感がありました(受託開発ってやつです)。しかも、数ヶ月の開発が終わる度に、違う現場へ移動するんです。私は旅行が趣味なので初めの方は前向きに考えることができました(おかげで関東、東海、関西の主要な観光地は制覇できました(^^;)。その間、けっこう大きなプロジェクトにもいくつか携わることが出来たので、いい経験だったと思っています。ただ、就職して10年も経てば将来を考えます。行きたい観光地もだいたい回りました。さて、今後どうしよう、という事を考え始めます。

管理職時代

東京、愛知と流浪のエンジニアを経て大阪で働いているときに、私は管理職につきます。管理職となって業界を見渡すと、全然違って見えるな、と思うようになります。
管理職とは会社側の人間です。たぶん会社の利益を追求して部下を従わせるのが役割なのでしょう。しかし、同時に部下の将来や幸せも考える義務があると私は思います。そう思って何かしようとしても、状況的に出来ることがほとんどないな、となってしまうのがこの業界。部下といっても油断すれば他の地域からの引き合いで全国を転々とさせられる訳です。たぶん、それを望む人は希少な存在で、好んで一生を転々と過ごす人は少数派でしょう。例えば東京へ行けば定着できるかもしれませんが、東京一極集中の現状がいいとは思いませんし、東京で暮らすことを望まない社員も当然います。泥臭い事を苦としないタイプの私ですら、観光地を周り尽くせば仕事のためだけに見知らぬ地で生活するのは良いモノではありません。
また、例えば職場環境が良くないとしても、社員には我慢してもらうしかありません(職場が自分の会社ではなく、システムを必要としているお客様のオフィスであり、いろいろな会社から来た人達の寄せ集めのため)。前回の記事にも書きましたが、ソフトウェア開発とは創造活動であり、クリエイティブなものと思っています。例えば周りがうるさい環境で良い仕事をするのは難しいと思うのです。私は我慢できるタイプですが、部下にも我慢しろと言い聞かせるのは苦痛でしかないですし、私自身も我慢し続けたくはありません。そう、この業界は泥臭さに負けない我慢強さを強いられます。
もう一つ考えたことは、企業文化と経営についてです。例えば会社のイベント一つとっても強制参加であったり自由参加であったりそもそもイベントが無かったりと、各企業で特色があります。そういった企業文化に部下を従わせるのが管理職であるとしたら、私は失格でした。私が考える最適な組織運営、経営判断と会社が考えるそれが一致しない場合、どれだけ提案活動を行ったとしても、最終的には妥協せざるを得ないわけです。そもそも企業文化とは個人の意向で変える価値のあるものなのか、といった事についても熟考を重ねました。
と、いった訳で、今後の道は私の中でいくつかに絞られました。
 1.まだ観光で行き尽くしていない北海道、東北、九州辺りの会社に転職する
 2.自社製品を持つソフトウェア会社に転職する
 3.独立・起業する
1も悪くないかな、と思いましたが、結局数年で他の地域へ行きたくなるでしょうし、ちょっと長期で休んで旅行へ行けば済む話です。そもそもこの選択は様々ま問題を抱えたまま、それを誤魔化す手段でしかありません。
2も悪くないのですが、最初から自社製品を持つ会社に就職したら見れなかった景色を見てしまった今、この問題から逃げる手を打つのは私の性格上、嫌なのです。私の中で、これも誤魔化しの手です。

独立・起業へ

そもそも1と2は私個人の選択肢です。管理職として働いた経験上、個人の問題より組織運営の問題に取り組みたいという意識に変わっていました。企業文化や経営判断については転職しても同じ事で悩まされるでしょうし。ということで、3について考えました。受託開発は市場ニーズもあり必要とされている業界でもあります。あとはエンジニアが幸せなれる環境さえあれば良いと思うのです。それと、管理職として働きながら、私の頭の中には受託開発だけではない、ソフトウェアハウスとして取り組むべき活動や理想の姿がありました。これを具現化したい。

ということで、独立・起業という判断に至った訳です。
(ここに書いていない判断材料も多々ありますが、触れないでおきます。まあ、総合的に判断したってことです)

企業文化や取り組むべき活動といったキーワードが出てきました。次はこの辺について書いていくことになるかと思います。

2015/05/06 追記
誤解があると嫌なので補足しますが、上に書いたことは現在の事ではなく、今までの経験に基づいて記載しています。現在については、良いお客様と良い仲間に囲まれて、恵まれていると思っています。しかしこの現状に満足していてはいけないと思うのです。これからの未来を考えた場合、今取り組みを始めないといけないのです。
あと、地方に定着して働くことは現状でも可能でしょうが、仕事の内容や給料は妥協が伴うでしょう。

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