ワークチェアに迷った場合、自動車競技経験者はゲーミングチェアも悪くないのでは、という話

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最近、自宅に集中して作業ができるスペースを作るためにを買ったりディスプレイを買ったりしているのですが、今回は椅子を購入する際にあった紆余曲折の話をしたいと思います。

弊社のオフィスには次のワークチェアがあります。

■オカムラ バロン

■オカムラ シルフィ―

■エルゴヒューマン ベーシック

■ライオン i-Beetle

どれも悪くない椅子ですが、自宅にも置きたいと思うほど気に入っている訳ではありません。

長年使えば高価でも元が取れるということで、有名どころのアーロンチェアも考えました。

でも面白みに欠ける選択肢に思えたのと、よく比較されるエルゴヒューマンもそこまで座り心地にピンとこなかったので、私には合っていないかも知れません。

かなり値が張る椅子なので買って気に入らなかったら悲惨です。高級チェアなら売ってもそれなりの値段になるのかも知れませんが、面倒です。

同じハーマンミラーならアーロンチェアよりセイルチェアの方が興味があります。

座りながら椅子がスイングするように動かせるコクヨのイングやウィルクハーンのインのような椅子も興味があります。


余談1:コクヨのイングは、4時間座っていると1.5kmのウォーキングをしたのと同じ効果をうたっています。それだけ聞くと、たまには良いでしょうが常用するには疲れそうな印象です。座ってる人は1.5km(ゆっくりなら30分程度)の直線運動と同様のエネルギーを消費する振り子のような運動を4時間で行っているという事でしょうか。単純に距離だけで考えると振れ幅が20cmとした場合、1.5kmに達するには7,500回の振動数です。それを4時間で行うという事は、約2秒に1回は20cm揺れていることになります。そうとう鬱陶しいです。ただ、振り子のような運動とは言っても椅子の場合は自分の力で逆方向に動かないと運動が継続しないと思うので、実態としてはストップ&ゴーのインターバルトレーニング的な運動になると思われ、方やウォーキングは公園などを想定すると等速直線運動的なものとなり、椅子の方がエネルギー消費量は多そうです。そうなると単純な距離の計算よりは揺れる数は少なくて済みそうです。そもそも全身を動かすウォーキングと重心を移動するだけの振り子のような運動を比較するのが間違っていそうです。

余談2:椅子を選んでるだけでこういったどうでも良いことを考えてしまうので、何かを購入するのには時間がかかります。

とまあ色々と悩ましい日々を過ごしていたのですが、ふとひらめきました。

私は昔、自動車競技をしており、座席はフルバケットシートにしていました。こういったものです。

リクライニングも出来ずかなり窮屈なのですが、個人的には普通の車の座席よりはるかに楽で、長距離の運転も全く苦になっていませんでした。

ここで思い出したのが最近流行り(?)のゲーミングチェアです。なんの意味があるのか分かりませんが、自動車のバケットシートを模した形状です。

ゲームしやすいように前傾、後傾の両方の体勢に対応していたり、アームレストの調整幅が広かったり、背もたれを倒して寝られることをアピールしていたりと、一般的なオフィスチェアより機能が多そうで、さらにリラックスするための機能もあり自宅で使うにも適していそうです。

オフィスチェアより安い価格帯のものが多く、なによりバケットシートに似たあの形状は私にとっては安心材料です。

という事で、ゲームはしませんが悪くない選択肢だし面白そうだったので、ゲーミングチェアを調べてみることにしました。

そして色々調べた結果、このゲーミングチェアを購入してみました。

以下、2週間程度使ってみた感想です。

座面、背面が固いですが、私がかつて使っていたフルバケットシートよりは柔らかいです。
体が固定される感覚があって窮屈に感じる人もいるかも知れませんが、フルバケットシートは座ったら立つのが大変なくらい体をはめ込む感じの窮屈さでした。
夏の暑い時期は汗で蒸れそうな予感もしますが、私がかつて乗っていた車はクーラーが効かない状態でフルバケットシートだったのでサウナ状態でした。
フルバケットシートでも車中泊していたので、セミバケットシート風でリクライニング出来るこの椅子ならしっかりくつろげるし、寝れます。

という事で、デメリットになりそうな個所は、フルバケットシートという通過儀礼を経験している私にとってはデメリットにあたりません。

背もたれが大きいので、後ろの音や視界を多少遮ってくれて集中できる効果もあります。私のように背後の気配が苦手な人は良いかも知れません。

しいて悪いところを上げるとしたら、肩辺りにある穴がプラスチックで縁取りされており、リクライニングして倒したときにプラスチックが頭に当たります。気になる場合は付属のヘッドレストを付ければ良いのでしょうが、普通に座る分には邪魔で付けたり外したりも煩わしいので私は使っていません。
そもそもバケットシートの穴は四点式シートベルトを通すための穴のため、ゲーミングチェア含むバケットシートを模した製品全般であの形状である必要はないと思います。
(ヘッドレストとランバーサポートを固定する紐を通す穴として使っているので、用途が無いわけではありません)

あと腰に置くランバーサポートのクッションも付属するのですが、これもしっくりこなかったので使っていません。
(車用のクッションも売っていますが、あの類の商品を使ってみてしっくりきた試しがありません)

・・・上記を書いた後にヘッドレストとランバーサポートの中に入っているウレタンの厚みを半分くらいにカットして装着したところ、とってもいい感じになりました。

あと、レビューを見ていたらストッパー付きのキャスターが不意にロック状態になってイマイチというのを何件か見たので、椅子と一緒に次のキャスターを購入して取り付けました。

柔らかい床には上記のナイロン製のキャスターが良いそうです。

そして硬い床にはウレタン製が良いそうです。

初めてのゲーミングチェアの感想ですが、前述のカスタマイズ込みで値段も含めた総合評価としては十分満足できるものでした。ただ、自宅での使い勝手とオフィスでの使い勝手は別だと思うので、これをオフィスに置いたときにどう感じるかは別問題かと思います。

何かの参考になれば幸いです。

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