漫画で社会勉強しても良いじゃない

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インターネットでいろいろな情報を入手できる時代です。じゃ、本なんて読まなくていいのかというと、そうでもない。本は体系立てて学ぶ事ができるので、入門書とかは知らない分野を学ぶにはちょうどよいです。また、優れた本は頭にスッと入ってきて気分よく読書できます。

でも、時に相性の悪い作者だったり、難解だけど学ばないといけないような状況だと、すんなりとは読めません。そんなときは喫茶店に本を持って行ってコーヒーのお代わりを続けつつ、無理やり読み進めて頭にねじ込んだりします。これ、けっこうな苦行です。コーヒー飲み過ぎで夜眠れなかったりもします。

それと比べて漫画なら2~3巻くらいなら苦も無くサクッと読むことができます。また、文字だけの本と違い、絵がある漫画は視覚的にも楽しめます。本も漫画も、どっちがいいという話ではなく、それぞれ良い所があるということではないかと思います。

という事で、今回は2つの漫画を紹介したいと思います。

健康で文化的な最低限度の生活

ビッグコミックスピリッツで現在も連載中の漫画です。本屋で表紙を見た時に、見覚えがある絵だな、と思いました。作者の柏木ハルコさんの事を調べてみると、ビッグコミックスピリッツで連載していた『地平線でダンス』、週刊ヤングマガジンで連載していた『も~れつバンビ』の作者でした。当時はほかの漫画を目当てに該当雑誌を読んでいたので、柏木ハルコさんの作品はじっくり読んだことは無かったのですが、絵は好きで時々パラパラめくっていました。

ネットでタイトルを検索してみたところ、面白そうだったので買ってみたら大正解。そこで、ご紹介しようと思った次第です。

本作品のタイトル『健康で文化的な最低限度の生活』は日本国憲法の次の条文から取られています。

日本国憲法
第3章 国民の権利及び義務
第25条 生存権、国の社会的使命

  1. すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
  2. 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

作品の舞台は福祉事務所、主人公はケースワーカーとして配属された新人です。主人公が先輩から学びながらケースワーカーの仕事を行う様子や、主人公目線での生活保護を申請したり受けたりする人たちを描いた作品です。

福祉事務所は日本国憲法が定める『生存権、国の社会的使命』を実現するための最終防衛ラインといったところでしょうか。

作品自体はフィクションですが、内容は取材に基づいており、福祉事務所や生活保護の現場を知ることができます。

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記

自称「売れない漫画家」が東日本大震災を機に勤めていた会社を辞め、被災地のためになる仕事に就くことを決意し、福島第一原子力発電所で作業員として従事。その経験を描いた作品です。

現場の作業員や地元の方の間では、福島第一原子力発電所のことを『いちえふ』と呼ぶそうです。本のタイトルはこれが由来です。

いきなりですが、1巻にあるとあるシーンを紹介したいと思います。

このコマを見てピンときました。
えふいち

2016年4月に福島第一原子力発電所の横を走る国道6号線を利用したのですが、その時のドライブレコーダーを見直してみたところ、発見しました。

上のコマの右の建物は、この画像の右にある建物っぽいです。
そしてこの画像の左奥にある建物・・・
えふいち

ちょっと進んだ画像がこれ。
えふいち

これが、漫画のコマの左の建物っぽいです。

漫画の中に知っている場所が出てくるとなんかうれしいです。
アニメに出てくる場所を巡る『聖地巡礼』が流行ってるようですが、わかる気がします。

何が言いたいかというと、この漫画の内容は廃炉作業の現実を誇張なく描いているんだろうなーと感じた、という事です。

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