昔々、友人に豆知識を披露しようと、こう問いかけました。
私「サンドウィッチって、なんでサンドウィッチっていうか知ってる?」
私は「サンドウィッチの名前はサンドウィッチ伯爵が由来なんだよ」と言いたかったのです。ただ、それだけの会話で終わる予定だったのです。
しかし友人はこう答えました。
友人「パンでサンドするからでしょ?」
…正直、不意を突かれました。
サンド(sand)の意味は「砂」です。
サンドバッグは、砂が詰まっているからサンドバッグです。
(追記:上記については最後の方の後日談もお読みください)
サンドとウィッチで区切るなら、サンドウィッチとは、ウィッチをサンドしているという事でしょうか?
そもそも、パンでサンドするからサンドウィッチという説明では、ウィッチがどっか行っちゃってるし、パンはどこから来たのでしょうか。
でも、自信満々に即答した友人の返事に、私は大混乱に陥りました。
そんな出来事から、数年が過ぎ去ったある日…
近頃、ランチパックが大人気です。様々な味が販売されています。
私もよく食べるのですが、ランチパックの袋をよく見てみると、あの忌まわしい言い回しが。。。
「なめらかなピーナッツクリームをふんわりパンにサンドしました。」
「たまごフィリングをふんわりパンにサンドしました。」
「ツナとオニオンを和えたツナサラダをサンドしました。」
「白いパンにはボロニアソーセージとマヨネーズ、全粒粉入りパンには北海道産ゴーダチーズを使ったソフトタイプのチーズ、スライスチーズをサンドしました。」
「日清焼そばU.F.O.のソースを使った焼そばをサンドしました。」
「熊本県産阿蘇小国ジャージー牛乳入りのミルククリームをサンドしました。」
「きなこクリームとつぶあんをサンドしました。」
「ソフトなパンに、ハンバーグときのこ(マッシュルーム)入りデミグラスソースをサンドしました。」
…何てこったい。数えきれないくらいのサンドの数々。
やっぱり、ウィッチをサンドしているからサンドウィッチなのかぁー。
調査せねば!
「サンド 和製英語」でググってみたら、色々出て来ました。
ひとつ紹介。
料理 – 間違えやすい和製英語・カタカナ英語|賃貸のホームメイト
サンドウィッチ
サンドウィッチは、ハムサンド・タマゴサンド・ミックスサンドなど、数え上げればきりがないくらいの種類があります。
英語では「サンドウィッチ(sandwich)」ですが、「サンド」と略すことはありません。
日本語で言う「サンド(sand)」では、砂と言う意味になり、食べ物ではなくなってしまうからです。また、アメリカでは、「ハンバーガー」もサンドウィッチと呼ばれることが多いようです。
はい、和製英語みたいです。
そもそもsandは名詞ですよね。sandするはおかしいですよね。
上で紹介したサイトからもうひとつ紹介。
アイスキャンディー
アイスキャンディーは、ソフトクリームより歴史は古く、大正時代に当時高価だったミルクを使ったアイスクリームの代用品として普及したそうです。
キャンディーは英語で、飴玉という意味ですから、アイスキャンディーと言えば、凍らせた飴玉だと思われるでしょう。
アイスキャンディーのことをアメリカでは、「ポプシクル(popsicle)」、オセアニアでは、「アイス ブロック(ice block)」と呼んでいます。
これを読んで、むかし海外の飲食店で知人がアイスクリームを食べたくて「アイス プリーズ」と言ったところ、店員が不思議そうな顔をしながら
コップ一杯の氷を持ってきたのを思い出しました。
和製英語、怖いです。
(後日談)
…ちょっと嫌な予感がしたので調べたら、予感的中。
上で「サンドバッグ」を例としてあげましたが、なんとこれも和製英語だそうです。
英語では、punching bag, training bag, boxing bagと言うそうです。
和製英語、怖すぎです。