「ThinkPadはFnキーが普通と逆」と言われると、ちょっとモヤっとするという記事を書いてThinkPadを擁護していたのですが、公式が負けを認めたようです。
Fn・Ctrlキー逆転、コミュニケーションバー搭載で装いも新たな「ThinkPad X1 Carbon Gen 12」レビュー
ThinkPad X1 Carbonにかぎらず、「快適にタイプできるキーボード」はThinkPadの存在意義ともいえる。そのキーボードのレイアウトにおいて“Gen 12”は、「Fn」キーと「左Ctrl」キーの場所を入れ替えてキートップサイズを同じとし(従来はCtrlキーのほうが幅広だった)、従来「PrtSc」(PrintScreen)キーがあった場所に「指紋センサー」(ただし評価機材のように指紋センサーを搭載する構成の場合)を用意し、PrtScキーは「F9」キーでFnとのコンビネーションで機能するようにした。
今年発売のThinkPad X1 CarbonからFnとCtrlを逆にし、多数派に合わせました。PrtScも無くなりました。
個人的には余計な変更です。
ちなみにFnの位置は設定で変えれるらしいです。
個人的にはFnが左のレイアウトが気に入っているのですが、仕方がないですね。
ThinkPadを使い続ける理由がまた一つ減った気がします。
私がFnが左、Ctrlが右の方が使いやすいと思う理由が、Ctrlは良く使うからホームポジションの近くにいてほしい、Fnは邪魔にならない場所ならどこでもいいという考えです。
ようはCtrlが押しやすい位置にいてほしいわけですが、こんな記事を見ました。
ノートPCの左下にあるキーはFnではなくCtrlであってほしい
ノートPCを買い替えるとき困るのが、キーボードの左下にあるFnキーとCtrlキーの配置がメーカーによって異なることです。
キーボードショートカットをよく使う筆者は、Ctrlキーを多用します。したがってCtrlキーはキーボード最下段の一番左にあると使いやすいのです。
ですが、ここにFnキーが割り当てられている機種があります。Fnキーの右隣にあるCtrlキーは、ブラインドタッチでは押しにくいというか、押し間違えることが多いので、筆者には使いにくく感じます。要するにCtrlキーは薬指ではなく小指で押したいのです。
これにはちょっと反論したいのですが、Fnが左でCtrlが右の場合もCtrlは薬指ではなく小指で押します。
上の画像のキーボードを想定した場合、Shiftキーは小指で押すと思いますが、そのまま小指を下におろすとCtrlになります。
ホームポジションのFキーに人差し指を置いた際に、薬指では自然な形でCtrlが押せないと思います。
右Ctrl派ですが、Ctrlキーを薬指で押すという、そんなアクロバティックなことをしているわけではありません。
逆に、左がCtrlの場合、ホームポジションのFキーに人差し指を置いたときにCtrlが遠くないですか?
Ctrl+Shift+tとか押すのが辛くないですか?
昔のThinkPadはキーボードの使いやすさだけでも選択肢となるくらいに評判がよかったのですが、最近はトラックポイントの有無くらいしか差がない気がします。
Happy Hacking Keyboardのような超絶癖が強いものが好きな人もいるように、キーボードのレイアウトは好みがあるので万人にとって使いやすい、というのは無いと思います。
ただ、こだわりのある人が買うのがThinkPadだと思うので、ある程度ユーザーを選んでも良いし、開発側が最適と思うものを押し付けるくらいでも良いと個人的には思うのです。
歴代のThinkPadを使用している人にとっては、キーボードは慣れ親しんだ道具です。キーボードレイアウトを「多数派に合わせて変更する」というのは伝統を捨てる理由として弱い気がします。