トイレの話題ではありません。
「ペーパーレス」という言葉、最近聞かなくなりましたね。
ただの流行だったのか、それとも広く浸透して当たり前になったからでしょうか。
SI業界で言えば、一昔前は設計レビューには設計書、進捗会議では進捗表と課題一覧なんかを
いちいち印刷するのが当たり前でしたが、これらは殆ど無くなってしまいました。
会議室には据置きのPCとディスプレイが有ったり、又はプロジェクターが設置されていて
資料を見せる時は各個人のノートPCを持ち寄り表示する、なんてことが多いですね。
まだ私が社会人1年目の頃は 作ったプログラムのソースコードを紙に印刷して
机の上に大量に並べ、赤ペンと蛍光マーカーを駆使してデバッグする
所謂「机上デバッグ」を先輩に教えこまれました。
これもIDEの進化等によって最近では全く見かけなくなりましたね。
勿論、今でも現場によっては、これらの昔ながらの文化が根強く残っている所もあります。
(ここでは、それが悪いとか非効率だとか言うつもりはありません。)
私たちのオフィスでも 特に意識している訳ではありませんが、あまり紙を使うことはありません。
社内ミーティングの内容はディスプレイやプロジェクターに写すので十分ですし
お客様との打ち合わせでも、資料を印刷することは殆どありません。
チームで共有する設計メモや進捗・課題なんかで永続的に残す必要がないものは
ホワイトボードに書いています。
納品時に必要なドキュメント類もPDF等の電子データが多く、紙媒体といえば
ハンコが必要な契約書類ぐらいでしょうか。
様々な場面で 紙が必要なシーンが少なくなってきたのは間違いなさそうです。
印刷コストやエコ的な事を考えれば 不要な紙媒体が無くなる事は良いことですが
実は個人的に、ちょっと困った事がありました。それは・・・
「紙が無い!」
「裏紙が無い!」
サラサラっとメモを書き、不要になったらシュレッダー行きの、あの裏紙です。
ちり紙ではありません。(しつこい)
ノートに書いても後で見返す事もなければ、パワーポイントやExcelで作る程のものでもない。
構造設計の草案や、障害調査の道筋だったり、説明の為にちょっとした図を描いたり等々・・・。
そんな時に、裏紙って結構便利でした。
でも それが殆ど無くなってしまった昨今、何か良いものは無いかと探したところ
こんなモノを見つけました。
発売元は、キングジムです。
さて、この「Boogie Board BB-2」ですが、機能は至ってシンプルです。
- 書く
- 消す
以上。
タブレットPCの様に、書いた物をPCに転送したり、USBメモリに保存したりなんて
そんな高度な機能はありません。ですが、それが魅力なのです。
というのも、お客様の事務所で作業する場合 セキュリティの関係で、ネットワークに接続出来る機器や
持ち出し可能な記憶媒体の持ち込みが禁止されている事が多々有るからです。
「Boogie Board BB-2」はそんな心配ありません。
何故なら、「書く」事と「消す」事しか出来ないから!
という訳で、いきなりですが買って半年程使ってみた感想です。
良い所
・軽くて薄い。ノートよりも嵩張りません。カバンや引き出しのスペースは奪いません。
・汚れない。鉛筆の黒鉛や消しゴムの消しカスのような汚れが出ません。
悪い所
・消しゴム的な機能がない。書き損じると全部消すしかありません。
・線が太い。細い字を書くには向いてません。
・小さい。もう一回り大きいと良いのですが。
・書き込みロックがない。削除ロックがあるので、逆も欲しいところでした。
・消した直後、書き込めるようになるまで一瞬の間があります。
総合的には使い勝手は良いと思います。
今は、これと100円均一で売っている小さ目のホワイトボードを併用して
かつての裏紙の様に利用しています。
私と同じように裏紙を使いまくっていた人に、特におすすめします。(ピンポイント)