Windows10へのアップグレードにまつわるエトセトラ

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皆様、Windows10へのアップグレードはお済でしょうか。

Microsoft様の粋な計らいにより、Windows7、8.1を現在お使いの場合、今なら無料でWindows10へアップグレードができます。

参考:どんどん萌えからホラーへ Windows 10のアップグレード通知を擬人化した漫画が全ユーザーの恐怖を表現している – ねとらぼ
参考:「どうしてそうなった!」 ゲーム実況中にWindows10のアップグレードが始まってゲーマー絶叫 – ねとらぼ
参考:天気予報中にWindows 10のアップグレード画面が映るハプニングが発生 – ねとらぼ
参考:Windows10のアップグレード画面、バスターミナルの発車案内に発生してしまう 詳細隠れてピンチに – ねとらぼ
参考:消費者庁、Windows 10無償アップグレードについて注意喚起。キャンセル方法なども案内 – Engadget Japanese

Windows10への無料アップグレードは2016年7月29日まで。あと1ヵ月ほどで終了です。

何となく、期間を延長しそうな気もしますが、そこはMicrosoftがキッパリ否定しているようです。

参考:7月29日で終わるWindows 10無償更新、期間延長は絶対に『ない』 。日本マイクロソフトが明言 – Engadget Japanese

ちなみに7月29日を過ぎると、Windows10にするには結構なコストがかかります。


(↑何故か記事投稿時点では0円と表示されました。記事投稿時点での実際の値段は16,600円でした。)

という事で、そろそろ『アップグレードする/しない』を決断しなければいけません。

弊社でも何名かのスタッフがWindows10へアップグレードしています。そこで、スタッフにヒアリングして得られたノウハウのようなものを今回、皆様へお伝えしようと思った次第です。

いつアップグレードすれば良い?

アップグレード自体は、順調にいけば1時間もかからずに終わります。ただ、順調にいかなかった場合、最悪の事態に陥ると修理対応になる場合もあります。

参考:Lenovo YOGA Tablet 2-10 with WindowsのWindows10へのアップグレードに失敗して起動しなくなった話
参考:おかえり、Lenovo YOGA Tablet 2-10 with Windows

順調にいかない場合もあるので、あと一か月あるからと安心せず、できるだけ早くアップグレードすることをおススメします。

また、アップグレードを行う前に必要なデータのバックアップと、リカバリする手段の確保をしておきましょう。

アップグレードしなくても良い?

Microsoftによるサポート期間はWindows7は2020年1月14日まで、Windows8.1は2023年1月10日までです。

今使っているOSの使い勝手が気に入っていて、サポート期間が終わる迄に新しいパソコンに買い替えるなら今のまま使い続けても良いと思います。

ただ、今後出てくるアプリケーションがWindows10にしか対応しない場合があるかもしれません。

あと、やはり最新のOSであるWindows10の方が、Windows7、8.1よりセキュリティ機能が向上しており安全だと言われてることも考慮する必要があるかと思います。

アップグレードしてはいけない場合

今使っているアプリケーションやドライバがWindows10に対応していない場合があります。

古いプリンタ、スキャナ、ペンタブ等をお使いの場合はメーカーのウェブサイトをご確認ください。

特にテレビが見れるパソコンは注意が必要なようです。Windows10にしても引き続きテレビが見れるかどうかは機種によって事情が違うため、ご使用中のパソコンのメーカーのウェブサイトをご確認ください。

あと、パソコンでDVDを見ている方も注意が必要です。Windows7、8.1では標準でDVDを見ることができましたが、Windows10では標準では再生できなくなりました。ただ、これは色々とやり方があるようです。『Windows10 DVD 再生』でググると出てくるので、前もって確認しておくことをおススメします。

アップグレードして『やっぱり前の方が良かった』と思った場合

アップグレードしてから1ヵ月間は元のOSに戻すことができます。

方法については『Windows10 アップグレード 元に戻す』でググると出てくるので、これについても前もって確認しておくことをおススメします。私は元に戻したことが無いので、本当に戻るかどうかは確認していません。また、正常に元に戻らない場合もあるといった事が書いてある記事も見たので、過信は禁物です。

裏技?として『いちどWindows10へアップグレードしてライセンス認証を受けたパソコンは、いつでもWindows10をインストールできる』というものがあります。どういう事かというと、アップグレードが無料の期間中にWindows10にアップグレードしてライセンス認証を受けておけば、無料期間が過ぎた後にいつでも無料でWindows10にすることが出来るというものです。

ただ、ハードウェア構成が変わったりすると別のパソコンと認識されたりするみたいで、ある意味Microsoft次第なので、これも過信しない方が良い気がします。

やってみてどうだった?

今となっては少し古い情報もありますが、参考になることもあるかと思い、実際にアップグレードしたスタッフへのアンケート結果を掲載します。


・機種
ThinkPad T420s

・元のOS
Windows 7 Professional Edition 64bit

・アップグレード or 新規インストール
アップグレード

・困ったことあれば、その内容と解決方法
一番先頭にあるパーティションのサイズが小さすぎるといわれた。
Windows7標準のディスク管理ツールでCドライブのパーティションサイズを縮めたが、先頭パーティションは広げられなかった。Cドライブのパーティションの位置を後ろにずらす必要があるようだ。たしか、EaseUS Partition Master Freeというソフトウェアを使って先頭パーティションを100MBから300MBに広げたらインストールが成功した。

ThinkVision LT1421というUSB接続のディスプレイを使っていたが、Windows10にしてから使えなくなった。標準のドライバではなく、DisplayLinkのサイトから最新のドライバをインストールしたら使用できるようになった。

・Windows10にして困っていること
三井住友銀行の法人口座で使用するネットバンクが使えない。
⇒現在は使えるようになっている。


・機種
ThinkPad X300

・元のOS
Windows7 Ultimate 32bit

・アップグレード or 新規インストール
アップグレード

・困ったことあれば、その内容と解決方法
特に問題なし。


・機種
MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2013)

・元のOS
OS X Yosemite + Windows 8.1 (Boot Camp)

・アップグレード or 新規インストール
アップグレード後、新規インストール

・困ったことあれば、その内容と解決方法
Windows 10の新規インストール完了後、Boot Campインストーラが自動的に起動して各種ドライバのインストールが行われると思っていたけど、いつまでたっても起動しない。
→手動でインストーラを起動することで解決。パスはWindows 10インストール用USBメモリ内のBootCamp\setup.exe。

Boot CampインストーラがRealTekオーディオのインストールで止まったまま進まない。一時間以上待った。
→タスクマネージャを起動し、RealTeksetup.exeを強制終了。
 インストーラが再び進み始め、しばらくすると画面上はインストール完了と出る。
 そのあと、強制終了させた同exeを単体で実行。
 パスはWindows 10インストール用USBメモリ内のBootCamp\Drivers\RealTek\RealTeksetup.exe。
 一応今のところ音関係でおかしなところは出てない。

・Windows10にして困っていること
日本語入力がちょいちょいフリーズする。
少なくともWindows 8のときは一切起きなかったのに。。

・その他
Windows 10とOS X EI Capitanをクリーンインストールするために行った手順は以下の通り。
1. [Win] Boot Camp 5からBoot Camp 6にアップグレード
2. [Win] Windows 8.1からWindows 10にアップグレード
3. [Mac] Boot Campで作成したWindows用パーティションを削除
4. [Mac] OS X Yosemite から OS X EI Capitan にアップグレード
5. [Mac] パーティション全削除後、OS X EI Capitanを新規インストール
6. [Mac] Boot CampでWindows用領域を作成後、Windows 10を新規インストール

今回はWindows 10をいきなり新規インストールせず、一度Windows 8から10にアップグレードする手順をはさんだ。

2015年11月13日のメジャーアップデートにて、8(7)のプロダクトキーでもWindows 10のライセンス認証が可能となったので、本来なら一気にクリーンインストールできたかもしれない (当初はWindows 8(7)のプロダクトキーでは10のライセンス認証は通らなかった) が、Microsoftの「Windows 10 をライセンス認証できません」ページでは今も「アップグレード先にして」と書いてるし、なんだかまだ情報がまとまってない感があったので、今回は従来の(面倒くさい)手順を踏んだが、結果、ライセンス認証に関して問題なく終えることができた。
参考:Windows 10 をライセンス認証できない理由 – Windows ヘルプ
参考:Windows 10のライセンス認証でWin7, 8, 8.1のプロダクトキーが使えるように


・機種
ThinkPad X220

・元のOS
Windows 7 Home Edition 64bit

・アップグレード or 新規インストール
アップグレード後、新規インストール

・困ったことあれば、その内容と解決方法
新規インストール時、パーティションの設定をインストーラにお任せすると、EFI System partition ,Windows用のパーティションの他にMSRというよくわからない領域が作成されてしまった。
インストーラからコマンドラインを開いて手動でパーティーションを切り、MSRが作成されないようにした。

・Windows10にして困っていること
Microsoftのアカウントを設定したら、ログイン時のアカウントもMicrosoftのアカウントとパスワードになってしまった。

・その他
メーカーものでプロダクションキーなどもわからないので、一度アップグレートしてライセンス認証を通してから新規でインストールを行った。

なんとなく、MBRではなく、GPTにした。
Linuxとのデュアルブートにしたいが、UEFIがよくわからない。
GRUBとかのブートローダ使うのが良いのか、EFISTUBで直接起動できるらしいがよくわからない。

調べてみたがMSRが何につかわれているのかよくわからない。


・機種
N550JX-FI057H(ASUS)

・元のOS
Windows8.1

・アップグレード or 新規インストール
アップグレード

・困ったことあれば、その内容と解決方法
特に困ったこともなくすんなり10になった


・機種
ONKYO R513A6

・元のOS
Windows 7 Home Premium

・アップグレード or 新規インストール
アップグレード

・困ったことあれば、その内容と解決方法
すんなりインストール出来た。
スペックが悪いせいか、ダウンロードからインストール完了まで一晩掛かった。

・Windows10にして困っていること
特になし。
むしろOS起動が速くなった気がするので、もっと早くやっておけばよかった。
SEGAのMJという麻雀ゲームが動くかが唯一心配だったが、特に何もせずとも動いた。

ちなみに・・・

アップグレードしたくない方はこちらが参考になるかと思います。

参考:Windows 10 へのアップグレードを抑止する方法
参考:いまさら!? マイクロソフトサポートがWindows10へのアップグレードが開始された後のキャンセル手順動画を公開 – ねとらぼ

何かご参考になりましたでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。

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