前置き
古いメールアカウントのパスワードを忘れてしまいました。プロバイダなどに問い合わせれば分かりますが、色々面倒なのでやりたくありません。
長く使っていなかったメールアドレスで、なんとOutlook6で使用していたのが最後です。何年前でしょう。
そして古いOutlookではiafというアカウントの設定ファイルをエクスポートできます。
ので、今回はこのiafファイルからパスワードを取得することにしました。
iafファイル(拡張子「.iaf」)は、Outlook、Windows Liveメールなどでエクスポートできるアカウントの設定ファイルです。
これをインポートすれば新しいPCのOutlookなどでも簡単にアカウントが登録できます。
(おそらく現在は使われていない。)
この記事の対象者
必要なもの
iafファイルからパスワードを取得する
モジュール宝物庫のCPANにありがたいものがあったので、こちらを使用してiafからパスワードを取得します。
Win32::Outlook::IAF
CPANなのでperlが動作する環境が必要です。
Windowsの場合は環境を用意する必要がありますが、Macならばデフォルトでインストールされているはずです。
(Macの場合はターミナルで「perl -v」と入力してください。perlのバージョンが返ってくればperlが入ってます。)
perlのインストール方法は割愛します。
まずCPANをインストールします。
perl -MCPAN -e shell
こちらのサイトを参考にさせていただきました。
https://www.bigbang.mydns.jp/perl-x.htm
次にモジュールをインストールします。
cpanモードで以下を入力し実行。
install Win32::Outlook::IAF
インストールが完了したらパスワードを取得します。
まず適当なフォルダにパスワードを取得したいiafファイルを置きます。
そして同じフォルダ内に(同じフォルダじゃなくてもいいけど楽なので)、これまた適当なperlファイルを作成します。
今回は「test.pl」という名前にします。
vi test.pl
test.plに以下を記述します。
use Win32::Outlook::IAF; my $iaf=new Win32::Outlook::IAF; my $src='MyAccount.iaf'; local $/; open(INPUT,"read_iaf(); close(INPUT); print $iaf->POP3Password();
「Win32::Outlook::IAF」のページの概要には色々書いてくれていますが、パスワードが知りたい場合はこれで十分です。
5行目の「MyAccount.iaf」のところは自分のiafファイルの名前に変更してください。
これで準備OK。
このtest.plを実行するとパスワードが出力されます。
perl test.pl
最後まで読んでいただきありがとうございました。