青島太平洋マラソンの2週間前に福知山マラソンを走りました(参考:フルマラソン挑戦2年目の初戦はPBを12分更新してサブ3.5達成しました(福知山マラソン参戦記))。マラソンの申し込みは数カ月前には行っているため、青島太平洋マラソンは福知山マラソンの結果が分からない状況で申し込んでいました。
福知山マラソンから2週間しか経っておらず、1週間で疲労を抜いて次の1週間でレース準備となると練習する時間もなく、記録更新狙いのレースにはしないでおこうと決めました。
でも、何の目的もないレースにはしたくなかったので、次の実験をしたいと考えました。
“血漿成分献血翌日にフルマラソンを走ったらどうなるか”
個人的な興味でやってみようと思ったのですが、もう少し考えてみました。
献血に対するネガティブなイメージに「体への負担や疲労」がある気がします。
もし献血翌日に福知山マラソンと同じくらいのタイムで走れれば、そこまで負担や疲労が大きくない証拠にもなるかな、と思いました。
つまり、もし青島太平洋マラソンで良い記録を残せれば、体への負担や疲労を理由に献血を敬遠していた人たちが前向きに考えてもらえるんじゃないか、と。
私はチームに所属しているわけでも、ランニング仲間がいるわけでもありません。
個人的な趣味で走っているだけで誰かに応援されているわけでもない、気楽なぼっちランナーです。
しかし、ネットを見ていると「応援してくれている人のため」「チームの仲間のため」「家族のため」など何か熱い思いを背負って走っている人がたくさんいます。
何かを背負っている人は強い。
という事で、勝手に
“献血の促進を背負って走る!”
ことをテーマに挑戦しようと思った次第です。
青島太平洋マラソン参戦記
■前日
自宅から車で当日移動する経験はありましたが、飛行機移動で前泊が必要なマラソンは初めてです。
9:30に大阪国際空港(伊丹空港)から宮崎空港(宮崎ブーゲンビリア空港)へ。そこからバスで市街地へ。
12:00に献血ルーム・カリーノに到着。
無事、血漿成分献血完了。
お昼ご飯はレース前日という事で、炭水化物とタンパク質を摂取できて消化も良い肉温玉蕎麦を食べました。
15時にホテルにチェックイン。部屋に入ったらお風呂が無くシャワーのみだったのがちょっとショック。前日はゆっくりお風呂に入って疲労抜きしたかったです。青島太平洋マラソンにセットの宿泊プランから予約したのですが、シャワーのみの記載は無かったような…。見逃していたのかもしれません。
あと、オプションで会場へ向かうバスも申し込んだのですが、朝食付きプランなのに朝食の時間とバスの時間が同じなのも謎です。
コンビニで朝食として赤飯おにぎりをふたつ、キレートレモン クエン酸2700ゼリー、キレートレモン クエン酸2700(ドリンク)を買いました。
何故かクエン酸ばかり買っていますが、なんとなくです。
本当は暖かい豚汁を食べたかったのですが、電気ポットやケトルなどの備え付けもなかったので諦めました。
お茶は利尿作用があり避けた方が良いと思い、水を買いました。
朝食に冷たい水と赤飯おにぎりは少し悲しい感じです。
早く寝ようと22時には寝る準備が終わったのですが、頭痛がして眠れない状況になりました。
私はよく頭痛になるのですが、自己分析としては眼精疲労、寝不足、肩こり(重いリュックを長時間背負った際は高頻度)辺りが原因になりやすいです。
今回は全部思い当たります。
常に持ち歩いている頭痛薬があったと思い見てみると「イブクイック」でした。
マラソンの際に飲んで悪影響があったら怖いな、と思いググってみると「ロキソニンやイブなどのNSAIDsと呼ばれる薬をハーフやフルマラソンの前に服用すると胃腸障害・心停止などの有害事象のリスクが2~10倍になる」という情報があり、心停止はちょっと困るので飲むのをやめました。
アセトアミノフェンが安全らしいので、持ち運ぶ薬のラインナップを見直したいと思います。
頭痛もするし眠れないのでやることが無く、ストレッチとこめかみのマッサージを行っているとお腹が空いたので朝ごはんの赤飯おにぎりを一つ食べ、そうこうしているうちに眠くなり、ようやく眠れました。
■当日
睡眠時間が2時間の予定が約3時間になりました。つまり、約1時間の寝坊。
急いで準備して、宿泊プランとセットにあったバスに乗りました。
バスに乗りながらキレートレモン クエン酸2700ゼリー、キレートレモン クエン酸2700(ドリンク)を摂取。
余裕ある計画にしていたので寝坊しても何とかなりましたが、かなり焦りました。
朝にしようとしていたことが寝る前とバスの道中に自然と分散した感じです。
6時30分にバスに乗り、7時20分くらいに会場到着。
到着したら、大勢の人がいてちょっと圧倒されました。
申し込んだ時点ではあまりマラソンに詳しくなく、正直こんなに大きな大会と思わずに申し込んでいたので、ちょっと想定外でした。
トイレが大渋滞だったのですが(マラソン大会恒例ですが、何とかならないものでしょうか)、時間の余裕も若干あったので、いったん並ばずに会場を散策しました。
サンマリンスタジアム外周が荷物置き場として開放されていて、スタジアム内のトイレも使用可能でした。入り口から奥の方に歩いていくと、奥に行くにつれてトイレの列は減っていきました。
入口付近のトイレは大渋滞なのに、数分でたどり着く奥のトイレは全く列が無い状況でした。
来年以降参加される方はおススメです。
トイレを済ませて、荷物を預けて、スタートブロックに並んで、9時にスタート。
当日は晴天で、朝は気温が低く寒く感じ、ゴールした頃には気温も上がり程よい感じ。風は終始強かったです。
スタートしてすぐは渋滞してスピードが上がらず、渋滞を抜けてもペースが合わない集団を抜かすのと向かい風で苦しい走り、市役所付近と終盤のトロピカルロードは道が細く抜かすのが大変、それ以外は道幅も広く、たんたんと走れました。
苦しくなったときは「献血促進のため!(というブログ記事のネタのため)」と考えてペースが落ちないように頑張りました。
そうこうしているうちに、無事ゴール。
記録は記録は3時間24分、Garminの記録では福知山マラソンと秒の単位まで同じという奇跡が起こりました。
記録的には、前日に成分献血をしてもマラソンのタイムに影響がないという結果になりました(実際はそんなことは無い気がします)。
5km毎のラップは次の通りです。
Garminのデータから持ってきているので、公式の記録とはズレています。
青島太平洋マラソン 2024/12/08 |
福知山マラソン 2024/11/23 |
淀川マラソン&ウォーク 2024/3/17 |
淀川市民マラソン 2023/11/5 |
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~5km | 25:37.0 | 22:47.0 | 24:38.4 | 27:11.0 |
~10km | 24:26.1 | 23:07.9 | 24:23.3 | 25:46.0 |
~15km | 23:07.4 | 23:02.8 | 24:44.8 | 25:40.9 |
~20km | 23:18.5 | 23:05.1 | 24:49.7 | 25:46.9 |
~25km | 23:53.3 | 23:30.4 | 25:12.5 | 26:56.4 |
~30km | 23:13.9 | 23:49.0 | 25:51.4 | 29:25.3 |
~35km | 24:34.5 | 24:41.5 | 26:05.9 | 28:53.1 |
~40km | 24:04.2 | 26:02.6 | 27:40.8 | 27:40.0 |
~42.195km | 12:33.4 | 14:42.7 | 14:28.4 | 12:58.7 |
過去のレースのように最初は早くて後半崩れる展開ではなく、序盤は慎重で最後まで大きく崩れないレースになりました。
いわゆる30kmの壁を初めて克服できました。
実際は、最初は渋滞と風でペースが上がらず、後半は実際は落ちているけど前半が遅れたせいで落ちているように見えず、結果的に30kmの壁を克服したっぽくなっているだけのような気もします。
理由はどうあれ、初めてのレース展開が出来ていい経験でした。
レース後はバスに乗って市街地まで戻り、銭湯で汗を流して、電車で空港へ移動して、飛行機で大阪へ移動。21時くらいに無事帰宅。
感想
血漿成分献血を前日に行いフルマラソンに挑戦して、悪くない結果を残せました。
しかし正直なところ、献血をしていなかったらもうちょっといい結果が出ただろうな、献血しなかったときのタイムはどうだったろうか、と少し考えてしまいます。
今の記録は通過点で今後の大会で更新しようと思っているので割り切れるのですが、本気で記録を狙っている場合は、レース間際の献血は辞めた方が良いと思います。
記録を狙うなら、成分献血ならレースから3週間以上、全血献血なら2カ月以上は間をあけたほうがよいと感じました。
初めての飛行機を使った移動と宿泊が伴うマラソン大会の参加でした。
頭痛がしたとき、寝坊した時はDNS(出走棄権)も頭をよぎりました。
ホテルにお風呂が無い、電気ポットが無いという想定外もありました。
想定外のせいで思い通りのレースにならなかった場合に飛行機代やホテル代などが全て無駄になるので、なかなか難しいと思いました。
さいごに
成分献血はこの程度の疲労で行えます。
もし献血に興味があるけど行ったことのない方の参考になれば幸いです。