Cordova1 2 とは、HTML+JavaScript+CSSでAndroidやiOSなど3 様々なプラットフォーム向けアプリを作成する事が出来るフレームワークです。
だいぶん前にAndroidアプリを作るために使った事があるのですが、その時はEclipseのAndroidプロジェクトにダウンロードしたjarファイルをライブラリとして取り込んだだけだった気がします。今回久しぶりに使おうと思ったところ、使い方がガラッと変わっており、色々とてこずる羽目になりました。そこで、CordovaでAndroidアプリの開発を行うための環境構築に必要な最低限の手順を記しておこうと思います。細かいところはザックリ省略します。
ちなみに私のPCはWindows7 64bit版です。
1.JDKをインストール
2.環境変数 JAVA_HOME を追加
ここで一つ注意ですが、標準だとProgram Filesの中にインストールされますが、次のような指定方法だとうまくいきません。
× C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_67
次のように指定してください。
○ C:\PROGRA~1\Java\jdk1.7.0_67
3.antをダウンロードし、所定のフォルダへ格納
4.環境変数 ANT_HOME を追加
5.Eclipse ADTをインストール
Eclipse ADTをダウンロードし、インストールします。
6.Androdi SDKを取得
ADTの中にある SDK Manager.exe を起動。SDKをダウンロードします。
たぶんAPIレベル10以上位で大丈夫です。私はAPIレベル19をダウンロードしました。
7.環境変数 PATH を設定
もともとのパスの後ろに以下を追加。
;%ANT_HOME%\bin;C:\Users\[ユーザー名]\android-sdks\platform-tools;C:\Users\[ユーザー名]\android-sdks\tools;
8.node.jsをインストール
何故か登場、node.jsのインストールです。
9.npmを使ってCordovaをインストール
node.jsをインストールした理由はこれのためです。npmはnode.js標準のパッケージ管理ツールです。
コマンドプロンプトで以下を実行。
npm install -g cordova
ふうっ。これでようやくCordovaが使えます。アプリの開発方法については、またの機会に。
余談になりますが、最近の開発環境は複雑で困ります4。新規でアプリを開発するには楽で良いんですが、他人からソースを引き継いだ場合などは、環境構築をどうすればいいか分からないので嫌になります。Ruby on RailsとかYeomanとか。
Angular.jsとNode.jsとRedis(もしくはMongoDB)を組み合わせてシステムを開発する予定があるのですが、新しい技術を覚えるのは学ぶことが多くて大変です。こういった新しい技術は確かにいいこともあるのですが、C言語とかJava言語などの枯れた技術と違って、ただ流行に乗ってるだけのような気もします5。そう思っちゃうと、これからやろうとしている事へのモチベーションに影響して困ります。脳の容量も学習時間も有限なので。
- ちなみにPhoneGapとほぼ同じものです。経緯としては、PhoneGapをAdobeが吸収。その後Adobeがオープンソース版としてCordovaという名前でApacheへ寄贈。つまりオープンソース版がCordova、Adobe版がPhoneGapという事です。ややこしい。 [↩]
- AdobeとかOracleが絡むとややこしい事が良く起こって困ります。FlashPlayerとかMySQLとかOpenOfficeとか [↩]
- その他のプラットフォームはAmazon,Fire OS,Bada,Blackberry,FirefoxOS,Mac OS X,Qt,Tizen,Ubuntu,WebOS,Windows (desktop),Windows Phone 7,Windows Phone 8,Browserだそうです [↩]
- かといって、eclipseがシンプルという訳ではありませんが [↩]
- こう思うのは私が古い人間だからでしょうか。 [↩]